「愚痴ったところで…」と頭では分かっていても、どうしても言わずにはいられない時って、
誰しもありますよね。
親しい間柄ならお互い様なところもありますが、口を開けば愚痴ばかり言う人が身近にいたら、
聞かされる側はたまったものではありません。
言う方は一時的にスッキリするかもしれませんが、聞いてる方は疲れてしまうし、何よりストレスが溜まります。
そこで今回は、愚痴ばかり言う人の心理と、そういう相手とどんな風に関わればいいのかなど、
対処法をお伝えしたいと思います。
愚痴ばかり言う人は、不快な感情を溜め込んでいます。
誰かや何かに対して我慢をしていたり、思い通りにならない現実に不満を感じているからです。
そして、客観的な事実や、問題解決から目を背けていることはさて置き、
被害者ポジションにどっぷりハマってしまいます。
自分のことで頭がいっぱいなので、周りが見えず、ましてや愚痴を聞かされる側の気持ちなどは想像できません。
それどころか、自分が愚痴を吐いてるという自覚すらない人も。
「可哀相な私の気持ちを分かって!そして、私の味方になって!」
これが愚痴を言う人の隠れた欲求です。
評価してくれない上司
理解してくれない夫(妻)
分かり合えない姑
問題を起こす子供
悪いのは自分を悩ませる周りであり、私は何も悪くない…
被害者の立場でいる為には、他者が悪者でなければいけません。
そして、自分を正当化している限り、状況を変える行動をしないので、問題は一向に解決されません。
愚痴ばかり言う人の本当の問題は、「私は無力な人間」という深い絶望です。
現状に問題を感じながらも、自分には状況を変えられる力はないと思い込んでいて、
そんな自分に無力感や劣等感を抱いています。
でも、それを認めてしまうのはとてもツラいので、誰かや何かのせいにして愚痴を吐き続けるのです。
愚痴を聞いているとつい、「そんなに大変なら会社辞めればいいんじゃない?」とか「本音を相手に伝えたら?」と、良かれと思ってアドバイスをしますよね。
ですが、愚痴ばかり言う人は現状を変えるつもりはないので、「うん、でも…」と反論ばかりしたり、「この人は私の気持ちを分かってくれない!」と自分を否定されたように感じて逆上されてしまう場合も。
これでは、お互いに気分が悪くなるだけですよね。
なので、もし、あなたが愚痴を聞く気があるなら、相手は気持ちを分かって欲しいだけで、解決をしようと思ってるわけではないと心に留めておきましょう。
ニコニコと楽しそうに笑っている人を見ると、自然と楽しい気持ちになったり、泣いてる人を見ると、自分まで悲しい気持ちになった経験はありませんか?
人間は他者の感情にとても影響を受けます。
身近な人間であれば尚のこと。
だから、不平・不満・文句を聞いていると、そのネガティブな感情が伝わってきて、
聞いてる方は次第にしんどくなってしまうんです。
愚痴が始まったなと思ったら、話題を変える、「そういえば用事があったんだ」とさり気なくその場から離れるなどして、上手く距離を置きましょう。
距離を置いたことでストレスは減ったものの、「やっぱり聞いてあげないと可哀相かな…」と罪悪感が襲ってくるかもしれません。
そんな時は、「私が自分の気持ちを大事にすることは、○○(相手)を見捨てることじゃない」と自分のこころに伝えてください。
相手を思うあなたの気持ちはとても尊いですが、その人の問題はその人が引き受けるしかありません。
あなたが何とかしてあげようと思うと、相手は依存してしまい、ますます問題が深刻化する場合もあります。
愚痴を聞くなということではありません。余裕があれば聞いてあげればいいと思います。
ただ、聞かないという選択肢もちゃんと自分の為に用意してあげることが大事なんです。
まずは、自分の気持ちを何よりも大切にしましょうね!